新1年生も少しずつ学校生活になじんできた様子。部活も始まり、フレッシュな歓声が校舎内に響きます。緑女図書委員会の今年度のテーマは「Dear Girls なりたい自分に 貴方らしく生きる力を読書から」です。サブタイトルは「アンに学ぶ幸福になる方法」です。
カナダのプリンスエドワード島を舞台に孤児院から引き取られた少女アンの成長を描いた『赤毛のアン』は誕生から150年が過ぎた今でも世界中に多くのファンがいます。美しい自然描写とマシュー、マリラの二人の愛情に育まれて乙女へと成長していく少女アン。
何か困ったときは「私なら、想像力をつかうわ」と呪文のように唱えて、さっそうと前進するアンの姿は緑女図書ガールズにも静かな推しのブームを起こしています。
お気に入りのワンフレーズを紹介しましょう。
「うわぁ、なんてきれい!なんて素敵なところなの!ここに居られないのは分かっているわ。でも、いられるんだって、想像すればいいじゃない。ここには想像力が広がる余地があるもの」
ここにはいられないとアン自身も分かっているのに、そこから気分が沈むのではなく想像すればいいと考えるところがとってもポジティブで読んでいる私の心まで元気になります。
(高2Kさん)
「マリラは冬の夕闇の中、たった一人座って、泣き出してしまいました。アンのことを考えていたんです。あんまり大きな娘になったものでね。多分、あの子は次の冬にはここを離れるでしょう。あの子がいないと、私は寂しくてやりきれないと思うんです。」
頑固なまでに厳しくアンを育てたマリラでしたが、おしゃべりで空想好きな少女アンをどんなに愛していたかが伝わってきます。マリラ自身の母性の目覚めに私は感動しました。
(高2Hさん)