本日、本校は創立78周年を迎え、来賓12名をお迎えして創立記念式を執り行いました。
式の冒頭は、キリスト教の愛の精神に基づく本校独自の教育理念を確認する礼拝から始まりました。校長より式辞が述べられ、78年の歴史は決して校内だけの力ではなく、来賓をはじめ多くの皆様のご支援あってのものであることを語られました。また、建学の精神『至誠一貫』に加え、大田理事長が掲げた『温雅礼節』について触れ、誠実で礼節ある品性を備えた生徒・卒業生こそが支えであり、これからもその伝統を守り育むことの重要性を語られました。
引き続き、大田順子理事長による記念講話が行われました。演題は「恩師の影響を受けた人生」。理事長自身の歩みを通して、生徒たちに向けた教育者としての信念が語られました。その中で、大切にする3つの信条が示され、その深い意味が広く伝えられました。
〇一人ひとりが食育学者たれ
「食は命」を重んじ、食材や栄養、食事の意味を知る大切さについて語られました。食の知識を身につけることで、自分自身や他者の健康を支える知識が育ちます。
〇一人ひとりが医学者たれ
「医学者」とは、単に医師を指すだけでなく、自らの身体について関心をもち、理解し、大切にする心を指します。日々の健康管理への意識を高めることが教育の一環とされました。
〇一人ひとりが神学者たれ
「神学者」とは、単に宗教に関する知識をもつものという意味ではなく、日々の生活の中で目に見えない存在に敬意を払い、父母を敬い、感謝の気持ちをもって人と関わることのできる人間であるという意味が込められています。
これらの信条は、本校が育てたい「なりたい自分」を目指す生徒像を象徴するものであり、これからの時代を生き抜くうえで大切にすべき価値観であると、理事長先生は語られました。
講話の後には、全員で校歌を斉唱し、78年という歴史の重みと、これまで積み重ねられてきた多くの思いに心を重ねました。80周年という次の節目を見据えながら、それぞれが信念をもって日々の生活に臨む決意を新たにした時間となりました。
このような記念すべき会を迎えられましたことに、心より感謝申し上げます。ご臨席いただいた来賓の皆様、そして日頃より緑ヶ丘女子を支えてくださっているすべての方々に、あらためて深く御礼申し上げます。今後とも本校の教育活動にご理解とご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。