スカッと晴れた青空の彼方から、夏の風が吹き抜けてくる気配が…。緑ケ丘ブルーの紫陽花の優しさにふと、心が和む季節です。蒸し暑さが続く毎日ですが、6月24日(火)に緑女図書館では第1回校内読書検定緑ケ丘学院杯を開催いたしました。 神奈川新聞社主催の読書検定「感動のお宝を探そう』の校内版です。自分が読んだイチオシ本の中で心に残った「ワンセンテンス」を他の応募者に紹介し、シェアします。次に応募者が審査員になり、他作品の中から、自分が共感したワンセンテンスに投票。投票数の多い作品が共感をたくさん得た「お宝本」の発見者となります。
本校では36作品がシェアされました。その中から5作品を紹介しましょう。 ★「不良でない人間があるだろうか」太宰治著 『斜陽』よりAさん ★「命はどれも一様に美しかった。」清水晴木著『さよならの向こう側』より Bさん ★「こころってどこにあるのでしょう」こんのひとみ著 『心ってどこ にあるのでしょう』よりcottonさん★『すべては「生きているからこそ」なのです。』 楪一志(ゆずりはかずし)著 『レゾンデート ルの祈り』より玉蜀黍(とうもろこし)さん ★「推しは命にかかわるからね。」 宇佐美りん著 「推し燃ゆ」より1729さんです。
感動の理由にも個性のきらめきが溢れ、どの作品もすぐに読みたくなってしまう魅力満載でした。他作品のどのワンセンテンスも想像力が刺激され、新たな読書への誘いに心が揺れました。初めての審査ということで参加者の緊張感が沈黙の中に漂っていましたが、審査を終えると、お互いに作品についての意見交流が自然と始まり、読書の楽しさ、感動に共感する喜びが会場に溢れていました。♥「ワンセンテンスは短い文でも、一つひとつの単語に意味が込められていると感じた。ワンセンテンスからストーリーが想像できるのがおもしろかった。」♥「私の知らない本がたくさんあり、感動理由を見ると気になる本もあったので、調べたいと思います。読書に興味がわきました。」♥「私は今回の読書検定を受けて様々な本に出会うことができました。本はどうやって選べばいいのか迷っていたのですが、ワンセンテンスをもとに気になった本を読んでみようと思いました。」♥「自分でワンセンテンスを選び、理由を書くときは思ったことを表現できて楽しかったし、他の人の感想を読んだ時は様々な視点で本を見ることが出来たし、とてもわくわくした時間でした。」などたくさんの感想が寄せられました。
次回は10月28日(火)を予定しています。是非お楽しみに!